スポーツにおいて「メンタルが重要」と言われて久しいですが、
その“状態”を客観的に捉えることは、これまで簡単ではありませんでした。

今回、スポーツメンタルトレーナー・川西弘晃氏の指導のもと、
日本代表経験を持つローイング選手・土屋美晴選手に
脳波測定を体験していただきました。

トップレベルで戦ってきたアスリートは、
脳波測定によって何を感じ、どのような変化があったのか——
そのリアルな声をお届けします。


■ 日本代表として歩んできた競技人生

土屋選手は高校2年生でU19日本代表に選出され、
U19世界選手権や南京ユースオリンピックに出場。

その後も大学4年生までU23日本代表として活躍し、
NTT東日本漕艇部を経て、現在は医療法人養和会ローイング部に所属。

長年、日本トップレベルの舞台で戦い続けている選手です。

tsuchiya04
tsuchiya02
土屋 美晴 選手


■ 「集中しよう」とするほど崩れるメンタル

競技を続ける中で、土屋選手はある変化を感じていました。

「結果を求められることが増え、プレッシャーを感じるようになりました。
シンプルにレースに集中すること、楽しむことが難しくなっていました」

さらに練習においても、

「フォームや課題に意識が向きすぎて、
思ったように艇を進められない感覚がありました」

トップ選手であっても、
“集中”と“パフォーマンス”のズレに悩むことは珍しくありません。


■ 脳波測定は「3分で終わる」シンプルな体験

初めての脳波測定に対しては、

「少し身構えていましたが、
実際は装着して3分間目を閉じるだけ。とても手軽でした」

負担はほとんどなく、
短時間で状態を“数値化”できる点に驚きを感じたといいます。

tsuchiya01


■ 「自分の感覚」と「脳波データ」が一致した

測定結果については、

「感じていることと結果がほとんど一致していました」

ここで重要なのは、
“新しい発見”だけでなく、
感覚に対する「裏付け」が得られたことです。


■ 本当の課題は「集中の方向」だった

測定から得られた最大の気づきは、
“集中の質”でした。

「集中しようとするほど緊張してしまうこと、
私の集中は“自己集中”が多いことに気づきました」

さらに、

「私は後半型であることも数値で確認でき、納得感がありました」

つまり問題は「集中力がない」のではなく、
集中の“向き”と“タイミング”だったのです。


■ パフォーマンスを変えた“外向的集中”

この気づきは、実際の競技結果にも影響を与えました。

「測定後のレースで、フォームを気にせず
前を追い続けることに集中した結果、
無心で走ることができ、目標以上のタイムが出ました」

これまでの「自己集中」から、
対象へ意識を向ける「外向的集中」へ。

その変化が、
本来持っている力を引き出したのです。


■ “ゾーン”は「無」だった

土屋選手にとっての最高のパフォーマンス状態は、

「“無”の感覚。
無意識の中で客観的に捉えられている状態」

後から振り返ると、

「気持ちよかった、楽しかった」

と感じる状態だったといいます。

脳波測定は、この“曖昧な感覚”を
再現可能なヒントへと変えてくれます。


■ 「状態が見える」ことで変わるトレーニング

脳波を数値として見ることについて、

「感覚だけでなくデータとして見えることで、
状態を受け入れやすくなりました」

「納得感を持って練習に取り組めたと思います」

つまり脳波測定は、単なる分析ではなく、

👉 “納得して取り組める状態”を作るツール

とも言えます。


■ アスリートへのメッセージ

最後に土屋選手は、こう語っています。

「競技を長く続けて伸び悩んでいる方に特におすすめしたいです。
新しい発見があると思います」

さらに、

「脳の疲労度も分かるので、
オーバートレーニング防止にもつながるのでは」

と、競技現場での実用性にも言及しています。


■ まとめ:脳波は“才能を引き出す鍵”になる

今回の体験から見えてきたのは、

✔ 集中力の「量」ではなく「質」が重要
✔ 自分の状態を客観視できることの価値
✔ 外向的集中がパフォーマンスを引き出す可能性

そして何より、

👉 「なんとなく」を「再現可能」に変える力

これこそが、脳波測定の本質です。


■ 川西弘晃トレーナーからのご提案

アスリートのパフォーマンスは、
“能力”だけでなく「脳の状態」に大きく左右されます。

しかしその状態は、これまで感覚に頼るしかありませんでした。

脳波測定を活用することで、

・自分の今の状態
・集中の質(内向き/外向き)
・パフォーマンスが出やすい傾向

を客観的に把握することができます。

👉 状態を知ることが、パフォーマンス向上の第一歩です。

試合で力を出し切れない方や、
伸び悩みを感じている方にこそ、
一度体験していただきたいと考えています。